台湾は人口比でみると訪日リピーター率が最も高い国のひとつです。日本までの渡航時間の短さ、円安基調、そして何より台湾人の親日的な文化背景が、この高いリピート率を支えています。一度気に入った店には繰り返し訪れる傾向が強く、口コミによる紹介も活発です。

しかし「日本好き」という前提があるからこそ、彼らの店舗選定基準は意外とシビアです。本記事では、台湾人観光客に支持される飲食店の特徴と、Instagramを使った台湾向け集客の実務を整理します。

台湾人観光客の3つの特徴

1. リピーター比率が高く、口コミの影響が大きい

初訪日の旅行者であっても、家族や友人から「あの店に行ってきた」という直接的な体験談を聞いて訪れるケースが大半です。SNSの遠い投稿よりも、身近な人の体験の方が強い影響力を持ちます。

2. Instagramへの投稿前提で店を選ぶ

台湾の若年層〜30代女性を中心に、「Instagramに上げられる店」が選定基準のひとつになっています。料理の見た目、店内の雰囲気、看板やメニュー表のデザイン性が、選ばれる店と選ばれない店を分けます。

3. 「日本らしさ」と「現地感」の両方を求める

東京・大阪・京都といったメジャー観光地以外にも積極的に足を伸ばすのが台湾人観光客の特徴です。観光客向けに作られすぎた店よりも、地元の人が普段使いしている雰囲気の店を好む傾向があります。

台湾向けに使うべきプラットフォーム

台湾市場で押さえるべきSNSは明確です。

中国大陸で主流の小紅書や微博は、台湾市場ではほぼ使われていません。逆にInstagramは中国大陸では使えないため、台湾と中国大陸はまったく別の戦略が必要という点は強調しておく必要があります。

Instagramで台湾人観光客を集客する実務

繁体字インフルエンサーへの投稿依頼

最も効率が良いのは、繁体字圏で活動する日本旅行系のインフルエンサーに体験投稿を依頼することです。フォロワー数1〜5万人規模のマイクロインフルエンサーが、エンゲージメント率と費用対効果のバランスでは最適です。

選定基準は以下の通りです。

店舗側の繁体字対応

Instagramのプロフィールや投稿キャプションは、少なくとも繁体字の補足を入れることを推奨します。簡体字で投稿してしまうと、台湾ユーザーは「中国大陸向けの店」と認識して興味を失います。繁体字と簡体字は文字も語彙も違うため、機械翻訳の使い回しは避けるべきです。

ハッシュタグ設計

日本語ハッシュタグだけでは台湾ユーザーの検索結果には載りません。「日本美食」「東京美食」「日本旅行」といった繁体字での旅行系ハッシュタグを必ず併用します。

台湾人観光客に「行きたい店リスト」入りするための3つのコツ

  1. 季節性を打ち出す:桜・紅葉・雪・花火など、季節限定のビジュアルを定期的に発信する
  2. 店舗体験のストーリー化:単品の料理ではなく「席に着いてから出るまで」の流れを動画で見せる
  3. 店主・スタッフの顔を見せる:誰が作っているか、どんな人が迎えてくれるかを伝える投稿は反応が高い

台湾向け施策で意識すべき注意点

「日本人客と同じテンションで投稿する」だけでは、台湾人観光客の意思決定にはほぼ影響しません。台湾市場のユーザーが見ている景色を理解した上で、繁体字・現地文化・季節感の3点を意識的に組み込む必要があります。

まとめ

台湾人観光客は、最も親しみやすく、最もリピート率の高いインバウンド層のひとつです。だからこそ施策の精度が成果に直結します。Instagramを軸に、繁体字インフルエンサーと連携し、現地ユーザーの目線で発信する。この基本を押さえれば、台湾市場からの安定的な集客は十分に実現可能です。

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